「自分一人でも考えられた。でも、みんなのアイデアを取り入れた方が、自分にはない視点が入ってくる」RASHINBAN主宰の江良が、あえて自分をクライアントにして事例検討会に相談を持ち込んだのは、そんな確信があったから。
RASHINBANの第281回事例検討会では、江良が現在制作中のコンテンツのタイトル案をテーマに、参加者全員でアイデア出しを行いました。この記事では、「事例検討会で集まって考えること」がもたらす価値を解説します。
なぜ「江良がクライアント」として相談を出したのか
今回の相談テーマは、江良が制作中の薬機法コンテンツのタイトルを決めること。一人でも決められる内容ではありますが、あえてメンバーに投げかけた理由は二つありました。
- 参加者のアイデア力・企画力を鍛える機会にしたかったから。
- 薬機法を学んでいるメンバーが多いRASHINBANの現在の特性を活かし、かつての見込み客に近い目線でコンテンツを見てもらいたかったから。
事業主は、自分のビジネスに対してどうしても視点が高くなりがちです。「自分が当たり前だと思っていることが、実は見込み客に刺さる言葉だったりする」。そのギャップを補うために、外からの目線はとても有効です。江良が常々発信している「商品サービスの価値はお客様に聞くべし」を、まさに実践した場でもありました。
「ニュアンスはそうなんだけど」という言葉で突き詰める
アイデア出しは、しかし単純な「ブレスト」では終わりませんでした。参加者がアイデアを出すたびに、江良さんから返ってくるのは「ニュアンスはそうなんだけどね」という言葉。何度もアイデアを出し、何度もそう返される。その繰り返しの中で、議論はどんどん深まっていきました。
江良が重視していたのは、ベネフィットが伝わるかどうかだけではありません。「欲しくなる」ところまで作るのが最低ラインで、さらにその先、助詞「てにをは」の文字のニュアンスまで突き詰めることを求めていました。
「我々はライターではなく、コトバツカイ。日本語的な正しさという意味の「てにをは」じゃなくて、「てにをは」レベルまで突き詰めて考えること。神は細部に宿る。」
たった一文字を入れるか入れないか。その細部にまでこだわったからこそ、議論が1時間以上続きました。これがまさに、事例検討会という場の本気度を物語っています。
『三人寄れば文殊の智慧』一人では見えなかったものが、集まると見えてくる
議論を経て生まれたのは、未顧客のインサイトをしっかりと突いたタイトルでした。江良は「自分一人でも作れたけど、みんなの視点があったからこそ、自分にはない角度が入った」と振り返ります。
これが「三人寄れば文殊の智慧」の本質です。一人の知恵には限界があります。しかし複数の視点が交わることで、一人では気づけなかった発見が生まれる。そのアイデアが交錯し、ときにぶつかり合いながらブラッシュアップされていく過程そのものに、大きな価値があります。
相談する側も、答える側も育つ。事例検討会という場の可能性
事例検討会の特徴は、相談する側だけが得をする場ではないという点です。アイデアを出す参加者側にも、確かなスキルアップが起きています。
数ヶ月、あるいは半年・一年と参加を続けることで、発言のレベル感が変わってきます。それがそのまま、対クライアントの仕事にも直結していく。
江良は「人のシンカセイチョウを見るのがめちゃくちゃ楽しい、それがこういう仕事をしている大きな理由の一つ」と語ります。
相談する側も、答える側も育つ。これが事例検討会という場の大きな可能性です。
「集まって考える」を、もっと意識的に使う
一人で考えることには限界があります。
AIに聞けばたたき台は手に入りますが、そこに自分の解釈や経験を加えないと、オリジナルにはなりません。
そして、自分だけの解釈にも、視点の偏りが生まれます。
複数の目線が集まる場に、定期的に自分を置くこと。
そこで出てきたアイデアを「もらう」だけでなく、自分の中で解釈して噛み砕いていくこと。
その繰り返しが、事業主としての言葉の精度を上げていきます。
三人寄れば文殊の智慧。
この言葉が示すのは、単なる人数の話ではありません。異なる視点が交わることで、一人では届かない場所へたどり着けるということです。
一人で届かない場所にたどり着く体験をしたい人は、まず主宰・江良との1on1「Plus Ultra 1on1」で「新たな考え方に触れる」事例検討会のような驚きを体験してみてください。



