美容師からライターになるには?経験を活かせるシゴト・始め方・案件獲得まで解説

美容師の経験を活かしてライターになり、専門性・聞く力・説明する力・提案力を書けるシゴトに変える方法を紹介する画像
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「美容師として働いてきたけれど、この先もずっとサロンワークだけでいいのかな」そう考えたとき、ライターという働き方を知る方もいると思います。

ですが、いざ興味を持っても、「文章なんてほとんど書いたことがない」「美容師しかしてこなかった自分にできるのかな」と不安になりますよね。

結論からいうと、美容師として積み重ねてきた経験は、ライターのシゴトにも活かせます。

ヘアケアやカラーなどの専門知識だけではありません。お客さまの悩みを聞く力、難しいことを分かりやすく説明する力、その人に合った提案をする力も、書くシゴトとつながっています。

ただし、美容師免許や現場経験があるだけで依頼が来るわけではありません。大事なのは、これまでの経験に「書く力」「読み手を理解する力」「提案力」を掛け合わせ、依頼者に必要とされる形へ変えていくことです。

この記事では、美容師経験をライターとしてどう活かせるのか、向いているシゴト、必要なスキル、実績の創り方、案件獲得まで順番に解説します。

この記事の要点
  • 美容師経験はライターの強みになる:ヘアや美容の知識だけでなく、お客さまの悩みを聞き、理解し、分かりやすく説明してきた経験もライティングに活かせます。ただし、経験を持っているだけではなく、読み手に価値として届ける力が必要です。
  • 「美容師×ライター」からさらに自分の得意分野を見つける:カラー、ヘアケア、接客、商品提案、子育てとの両立など、同じ美容師でも経験は違います。自分ならではの経験を掛け合わせるほど、提案できるシゴトは具体的になります。
  • 美容師を辞めてから始める必要はない:まずは自分の経験を棚卸しし、Webライティングを学び、制作見本を1本創るところからで構いません。小さく実践しながら、自分の経験がどんなシゴトにつながるのか確かめていきましょう。

美容師からライターになることはできる?

美容師からライターになることはできます。ただ、「美容師からまったく別の職種へ転職する」と考えると、少しハードルが高く見えるかもしれません。

実際には、これまで美容師として身につけてきたものを全部手放す必要はありません。むしろ考えてほしいのは美容師としての経験に、書く力を足したら何ができるだろう?ということです。

美容師のシゴトを振り返ると、カットやカラーなどの技術だけを使ってきたわけではないですよね。

お客さまから、

「朝、髪がまとまらなくて困っている」
「カラーをしたいけれど、何色が似合うのか分からない」
「このシャンプーとあのシャンプーって何が違うんですか?」

と相談された経験もあると思います。

そこで美容師は、お客さまの話を聞き、髪の状態や生活スタイルを確認し、専門知識を相手に伝わるように噛み砕きながら提案します。

これ、ライターのシゴトとかなり近い部分があるんです。ライターも、読み手が何に悩んでいるのかを考え、必要な情報を集め、分かりやすいコトバに変換して届けます。もちろん文章を書く技術やWebの知識は別途身につける必要があります。

ですが、「美容師しかしてこなかった」のではありません。美容師として接客し、悩みを聞き、説明し、提案してきた。その経験の中に、ライターへ転用できるものがすでにあります。

美容師の副業・在宅ワークについては「美容師にできる在宅ワーク5選|経験を活かしてシゴトにつなげる方法」「美容師におすすめの副業5選|経験を活かして収入源を増やすシゴトの創り方」もご参考にしてください。

中道麻智子

FUNADE講師 中道麻智子の考え方
美容師からライターになると考えると、「美容師を辞めて、まったく新しいシゴトを始める」と感じるかもしれません。

でも、FUNADEではそう考えません。これまで美容師として積み上げてきた経験を捨てる必要はないんです。
お客さまの話を聞いてきたこと。髪の悩みへ何度も向き合ったこと。難しい専門用語を分かりやすく説明してきたこと。

そこに「書く」という新しい力を掛け合わせる。ゼロから別人になるのではなく、今ある経験を誰かに必要とされる形へ変えていく。それが、美容師からライターになるという選択肢の面白さだと思います。

美容師経験がライターのシゴトで活きる4つの理由

美容師経験がライターの強みになる4つの理由「現場知識・悩みを聞く力・わかりやすく伝える力・相手に合わせた提案力」を示した図

美容師経験が活きるのは、単に「美容に詳しいから」だけではありません。特に強みになりやすいのは、次の4つです。

1. 美容に関する現場の知識を持っている

美容師経験者の分かりやすい強みは、やはり美容に関する知識です。

たとえば、

  • ヘアケア
  • カット
  • カラー
  • パーマ
  • スタイリング
  • サロンでの商品提案
  • お客さまからよく聞かれる悩み

などは、日々のサロンワークの中で触れてきたテーマでしょう。

未経験のライターが美容記事を書く場合、まずは一から調べなければならないことでも、美容師なら現場をイメージしながら理解できるケースがあります。

ただし、ここで注意したいことがあります。「知っている」と「読み手に伝えられる」は別です。美容師同士なら当たり前に通じる専門用語でも、一般の読み手には伝わらないことがあります。

だからこそ、専門性に加えて必要なのが「相手に合わせてコトバを変える力」です。

2. お客さまの悩みを聞いてきた経験がある

ライターとして大きな強みになり得るのが、接客経験です。

美容師は毎日のように、

「どうしたいですか?」
「今、どこが気になりますか?」
「普段はどんなふうにセットしていますか?」

と質問しますよね。表面的な希望だけを聞いて、そのまま施術するわけではないはずです。

「短くしたい」という希望の奥に、
「朝のセットを楽にしたい」
「仕事中に邪魔にならないようにしたい」
「少し雰囲気を変えたい」
といった本音が隠れていることもあります。

ライティングでも同じです。読み手が検索窓に入力した一つのキーワードだけを見るのではなく、

「この人は本当は何に困っているのか?」
「この記事を読んだあと、どうなりたいのか?」

まで考えて文章を創ります。読み手を理解する力は、ライターとして長く使える土台です。

3. 難しい内容を分かりやすく説明してきた

美容師は専門家ですが、お客さまは必ずしも美容の専門家ではありません。そのため、専門知識をそのまま話すのではなく、

「この髪質なら、こちらのほうが扱いやすいですよ」
「今の状態だと、こういう理由でこのケアがおすすめです」

と相手に合わせて説明してきたはずです。この「知っていることを、知らない人にも分かる形へ変える」という力も、ライターに欠かせません。

ライティングというと文章表現ばかりに目が向きますが、難しい漢字を知っているとか、きれいな文章を書けるとか、それだけではありません。相手がどこまで知っているのかを考え、「ここまで説明すれば伝わる」と調整できる人のほうが、読み手に親切な文章を創れます。

4. 相手に合わせて提案する経験がある

美容師のシゴトでは、全員に同じ提案をするわけではありませんよね。髪質、希望、生活スタイル、予算、来店頻度などによって、提案は変わります。ライターのシゴトでも同じです。

依頼者によって、

  • 欲しい読み手
  • 記事を創る目的
  • 商品やサービスの特徴
  • メディアの雰囲気
  • 読後に取ってほしい行動

は異なります。そのため、「文章を書けます」と伝えるだけではなく、「このメディアなら、こういう読み手を想定して、こう伝えるとよさそうです」と相手に合わせて考えられる人ほど、単なる執筆担当を超えた役割を担いやすくなります。

中道麻智子

FUNADE講師 中道麻智子の考え方
FUNADEでは、専門性だけでも、書く力だけでも、シゴトとしての価値は完成しないと考えています。

美容師免許や現場経験は確かに強みです。でも、それをプロフィールに「美容師歴○年」と書いただけでは、依頼者からすると「それで、何をお願いできるの?」がまだ分かりません。

大事なのは、自分が持っている経験を、相手に必要とされる形へ変換すること。専門性 × 書く力 × 相手を理解する力 × 提案力 × 実践
を掛け合わせていく。

「美容師をやっていたこと」と「ライターになること」を切り離すのではなく、これまでの経験と新しく身につける力を結びつけるところから、自分ならではのシゴトが見えてきます。

美容師と美容ライターは何が違う?

美容師と美容ライターでは、価値の届け方が違います。美容師は目の前のお客さまに施術や接客を通じて価値を届けます。一方、美容ライターは文章やコンテンツを通して情報を届けます。

美容師美容ライター
主な相手サロンを利用するお客さま記事・SNS・広告などの読み手
主な役割施術、接客、提案リサーチ、企画、執筆、取材など
活かす専門性美容技術・商品知識・接客経験美容知識+読み手理解+ライティング
働く場所主に美容室・サロン在宅・企業・制作会社など案件による
成果物ヘアスタイルや接客体験記事、SNS投稿、インタビュー記事など

ここで大事なのは、どちらが上という話ではありません。美容師として積み上げた経験を、別の届け方でも活かせるということです。

美容師を続けながらライター活動をすることもできますし、将来的に書くシゴトの比重を増やすこともできます。最初から「美容師を続けるか、辞めるか」の二択にする必要はありません。

美容師経験者が挑戦しやすいライターのシゴト

美容師経験者は、美容分野を中心にさまざまなコンテンツ制作へ経験を広げられます。たとえば次のようなシゴトです。

シゴト例活かせる美容師経験
ヘアケア記事髪や日常ケアについて説明してきた経験
美容室・サロンのコラムサロン現場やお客さまの悩みへの理解
ヘアケア商品の紹介コンテンツ商品を比較・説明・提案してきた経験
美容師へのインタビュー記事業界用語や現場感を理解できること
美容室のSNS投稿文お客さまに伝わる説明や提案経験
サロン採用コンテンツ美容師として働いた経験
美容系サービスのメルマガ・LINEお客さまの悩みを理解した情報提供
美容関連企業のコンテンツ現場視点と読み手視点の両方

最初からすべてできる必要はありません。まずは、自分がもっとも経験を話せる分野を一つ選ぶと始めやすくなります。たとえばカラーを長く担当してきたなら、美容師 × ヘアカラー × ライティングが考えられます。店販やホームケアの提案が得意だったなら、美容師 × ヘアケア商品 × ライティングも考えられるでしょう。

さらに、子育てをしながら美容師として働いてきた経験があるなら、美容師 × 子育て × 働き方という切り口もあります。「美容師ライター」という肩書きだけで考えるより、自分の経験をもう一段細かく分けたほうが、自分ならではのポジションが見つかりやすくなります。

美容師ライターのシゴトについては、「美容師ライターのシゴトとは?美容師経験を活かせる案件と依頼につなげる方法」もご参考にしてください。

美容師ライターになるために必要なスキル

美容師経験が強みになっても、ライターとして必要なスキルは別に身につける必要があります。特に、最初は次の力を意識するとよいでしょう。

読みやすい文章を書く力

記事や広告は、最初から最後までじっくり読んでもらえるとは限りません。

そのため、

  • 結論が分かりやすい
  • 一文が長すぎない
  • 見出しだけでも内容を追える
  • 読み手が知りたい順番で説明されている

といった読みやすさが必要です。最初から「うまい文章」を目指す必要はありません。まずは、「読み手が迷わず理解できるか」を基準に書いてみましょう。

リサーチする力

美容師経験が長いほど、「これは知っているから調べなくても書ける」と思ってしまうことがあります。ですが、ライターのシゴトでは、自分の記憶だけで書かないことが大切です。

知識や現場経験は、あくまで内容を深く理解するための強み。記事として提出するときは、依頼者のレギュレーションに沿い、必要な情報を確認しながら執筆します。

「美容師だから調べなくていい」のではなく、専門知識があるからこそ、どこを確認すべきか判断しやすいという使い方をしましょう。

読み手を理解する力

「髪に悩んでいる人」といっても、全員が同じ悩みではありません。朝のスタイリングに時間をかけられない人と、サロン帰りのスタイルをできるだけ長く楽しみたい人では、知りたいことが違います。

文章を書く前に、

「誰に向けた文章なのか」
「何に困っているのか」
「何を知ったら次へ進めるのか」

を具体的にする習慣をつけましょう。サロンワークでお客さま一人ひとりを見てきた経験は、ここで活きます。

読み手を理解する力については、「ライターが稼ぎ続けるために必要な「置換力」とは?提案・執筆・継続依頼が変わる相手目線」 もご参考にしてください。

依頼者の目的を理解する力

記事を書く目的は、「記事を完成させること」ではありません。たとえばサロンのコラムなら、検索から美容室を知ってもらうことが目的かもしれません。

商品の紹介コンテンツなら、商品の特徴を理解してもらうことが目的の場合もあります。採用記事なら、「このサロンで働いてみたい」と感じてもらうことが目的かもしれません。

何を書くかだけでなく、このコンテンツで依頼者は何を実現したいのかまで考えられるようになると、提案できる範囲も広がります。

基本的なPC・オンラインツールの操作

PCが得意でなくても、それだけで諦める必要はありません。ただし、Webライターとして活動するなら、最低限の操作には慣れておきたいところです。

たとえば、

  • 文書作成
  • ファイル共有
  • オンラインでの連絡
  • Web検索
  • 指定された入稿画面の操作

などです。

スマートフォンだけで完結する案件もゼロではありませんが、ライター活動を広げるならPCで文章を扱えるようにしておくほうが選択肢は増やしやすくなります。

美容師からライターになる7ステップ

美容師からライターを目指すなら、いきなり退職したり、大きな決断をしたりする必要はありません。まずは「自分の経験が、本当に書くシゴトにつながるか」を小さく試していきましょう。

ステップ1. 美容師としての経験を棚卸しする

最初にやってほしいのは、ライティングの勉強ではなく、自分の経験を言語化することです。紙やメモアプリに、これまでやってきたことを書き出してみてください。

たとえば、

  • 美容師歴
  • 得意な施術
  • よく担当したお客さま
  • よく相談された悩み
  • 得意だった説明
  • よく提案していた商品
  • 店内で任されていた役割
  • 後輩指導の経験
  • SNS運用の経験
  • 自分自身が悩んできたこと

です。

「こんなの普通では?」と思うものも書き出しましょう。自分にとって当たり前でも、美容業界の外にいる人にとっては当たり前ではないことがあります。

ステップ2. ライティングの基礎を学ぶ

次に、文章を読む人に合わせた書き方を学びます。

最初に押さえたいのは、

  • 結論を分かりやすく伝える
  • 一文に情報を詰め込みすぎない
  • 見出しで内容を整理する
  • 読み手の疑問に順番に答える
  • 根拠を確認する

といった基本です。ここで注意したいのが、勉強だけを続けないことです。

本や動画を10本見るより、基本を知ったうえで1記事書いたほうが、自分に足りないものが見えてくることがあります。ある程度学んだら、すぐ次のステップへ進みましょう。

ライターの基本であるコトバの使いこなし方については、「AI時代のライターに必須の「コトバの使いこなし方」|AIに任せること・人が磨くこと」もご参考にしてください。 

ステップ3. 美容記事を書くために必要なルールを学ぶ

美容師として知識や経験があっても、それをそのまま記事に書けるとは限りません。

美容やヘアケアに関するコンテンツでは、薬機法をはじめ、広告表現に関わるルールを理解したうえで執筆する必要があります。

たとえば、化粧品やヘアケア商品について「これを使えば髪が治る」「必ず○○になる」といった表現を、自分の経験だけを根拠に書くことはできません。美容師として現場で使っている表現と、Web上の広告や記事で使える表現が異なる場合もあります。

そのため、ライターを目指すなら、ライティングとあわせて、

  • 薬機法
  • 景品表示法
  • 美容・化粧品に関する広告表現の基本

なども学んでおきましょう。

最初から法律をすべて暗記する必要はありません。大切なのは、「美容師として知っているから書ける」と判断せず、この表現は使ってよいのか、根拠は確認できているかと立ち止まる習慣を持つことです。

美容師としての専門性に、正しく情報を扱う力まで掛け合わせることで、依頼者から安心して任せてもらえるライターに近づいていきます。

ステップ4. 制作見本を1本創る

実績がない状態で、「未経験ですが、書かせてください」と伝えるだけでは、依頼者も判断に困ります。そこで創っておきたいのが制作見本です。

たとえば、ヘアケアが得意なら、「髪の広がりが気になる人が、自宅ケアを見直すときの考え方」のように、自分の知識を活かせるテーマで記事を書いてみます。

ここで大切なのは、「美容に詳しいことを全部見せよう」としないこと。実際の案件と同じように読み手を一人決め、「この人のどんな悩みを解決する記事なのか」を明確にして創るほうが、ライターとしての考え方が伝わります。

ステップ5. ポートフォリオにまとめる

制作見本ができたら、依頼者が確認できる形にまとめます。

最低限、

  • どのような価値を提供できるか
  • 自己紹介
  • 美容師としての経験
  • 得意分野
  • 対応したいシゴト
  • 制作見本
  • 連絡方法

が分かれば構いません。ここでも「美容師歴○年」だけで終わらせないことがポイントです。

たとえば、

「美容師として、お客さまの髪の悩みを聞き、専門的な内容を分かりやすく説明してきた経験があります。ヘアケアやサロン関連の記事では、現場感を踏まえながら読み手に伝わるコンテンツ制作を目指します」のように、経験を依頼者側の価値へ変換して書くと伝わりやすくなります。

ステップ6. 自分の経験と相性のよい案件を探す

準備ができたら、実際の案件を探します。最初から「美容師ライター募集」という名称だけを探す必要はありません。

美容、ヘアケア、美容室、サロン、商品紹介、インタビュー、SNSなど、自分の経験を活かせそうなキーワードまで広げて探してみましょう。

案件を見るときは、報酬だけでなく、

  • どんなメディアか
  • 誰向けのコンテンツか
  • 何を書くのか
  • 自分の経験をどう活かせそうか
  • 実績として今後につながりそうか

も確認します。「取れそうな案件」だけではなく、「自分の強みを育てられる案件か」という視点も持ってみてください。

ステップ7. 「美容師です」ではなく、どう役立てるかを提案する

案件へ応募するときにやりがちなのが、「美容師歴10年です。美容の知識があります。よろしくお願いいたします」で終わってしまうことです。

もちろん経歴は大切です。ですが、依頼者が知りたいのは、その経歴を持つあなたへ頼むと何がよいのかです。

たとえば、

「美容師として○年間、お客さまのヘアケア相談や商品提案に携わってきました。今回のヘアケア記事では、一般の方が迷いやすいポイントを現場経験から整理し、専門用語を噛み砕いて伝えられます」

と書くと、経験と依頼内容がつながります。提案文は自己紹介文ではありません。相手の募集内容を読み、「この案件で、自分の何が役に立つのか」を考えて伝えましょう。

案件獲得については、「単価が上がる「案件ソウゾウ力」とは?“書く依頼を待つ”から“シゴトを創る”ライターへ」もご参考にしてください。 

実績がない美容師ライターはどうすればいい?

実績がないなら、まず制作見本を創りましょう。「案件を取らないと実績ができない。でも実績がないから案件が取れない」という状態で止まってしまう方は少なくありません。ここで、「誰かから依頼されたものだけが見せられる成果物」と考える必要はありません。

自分でテーマを決め、想定読者を設定して書いた制作見本でも、

  • どんな構成を考えるのか
  • どれくらい読みやすく書けるのか
  • 美容師経験をどう活かすのか

を依頼者に見せられます。美容師としての経験がある方なら、ゼロから無理にテーマを探す必要もありません。これまでお客さまから何度も聞かれた質問を思い出してみてください。「この質問、何十回も説明したな」というテーマはありませんか。

そこには、実際の読み手が知りたい情報のヒントがあります。制作見本は、「文章を書けます」と言う代わりに見せるもの。完成度100%を待つより、まず1本創り、フィードバックをもらい、修正する。その繰り返しで実力を上げていきましょう。

ライターの0→1突破の方法については、「書くシゴトは未経験でも始められる?AI時代に0→1突破する案件獲得法」もご参考にしてください。

美容師を続けながらライターを副業にできる?

美容師を続けながらライターを副業にする方法と、無理なく始めて経験を書くシゴトへ変えるポイントを示した図

美容師を続けながら、ライター活動を始めることもできます。むしろ、「今の働き方を全部やめてから新しいことを始める」と考えるより、小さく試してみる方法は現実的です。

美容師は勤務時間が長かったり、土日が忙しかったりと、まとまった時間を取りにくい方もいるでしょう。

その場合は、最初から複数案件を抱えるのではなく、

「週に2回、1時間だけライティングに使う」
「今月は制作見本1本だけ完成させる」

というくらいでも構いません。

副業で大切なのは、勢いで予定を詰め込むことではなく、継続できる形を見つけることです。特に案件を受け始めたら、本業の繁忙期と納期が重ならないよう注意しましょう。サロンワークを続けていること自体も、弱みとは限りません。

現場にいるからこそ、

「最近お客さまからどんな相談が多いか」
「どんな説明で理解してもらいやすいか」

を日々体感できます。美容師+ライターという複業だからこそ持てる現場感もあります。

美容師ライターが案件を取るときにアピールしたいこと

案件応募では、資格や年数を並べるだけでなく、「何を任せられる人なのか」を具体的に伝えましょう。アピール材料として整理しやすいのは、次の4点です。

美容師としてどんな経験をしてきたか

「美容師10年」だけではなく、

  • どんなお客さまを担当してきたか
  • 得意な分野は何か
  • どんな相談を受けてきたか
  • 店舗でどんな役割を担ったか

まで分解します。

どのテーマなら経験を活かせるか

美容全般を名乗るより、「特にヘアケア・ホームケア分野を得意としています」など、得意分野が見えたほうが依頼者も判断しやすくなります。

誰にどう伝えられるか

専門知識だけでなく、「一般のお客さまへ専門用語を噛み砕いて説明してきた」といった経験も価値になります。

ライターは、知識の量を競うだけのシゴトではないからです。

今回の依頼でどう役立てるか

最も大切なのはここです。応募する案件ごとに、「今回の記事では、私の○○の経験がこの部分に活かせます」と結びつけましょう。大量に同じ文章を送るより、「この案件を読んで提案している」と分かる内容のほうが、依頼者にも意図が伝わります。

「美容師歴10年です」もちろん、それは立派な経験です。でも依頼者が知りたいのは、経歴そのものではありません。「その10年が、私たちのメディアや商品にどう役立つのか」です。

美容師として何百人もの悩みを聞いてきたなら、その経験から読者がつまずくポイントを予測できるかもしれない。商品提案を続けてきたなら、ただ特徴を書くのではなく「なぜ必要なのか」を伝えられるかもしれない。

経験は、持っているだけではシゴトになりません。相手にとっての価値へ翻訳できたとき、はじめて「あなたにお願いしたい理由」になります。

美容師経験だけに頼らないことも大切

美容師経験だけに頼らず、読み手にわかりやすく依頼者に役立つ形へ専門性を活かす大切さを示した図

美容師経験は強みになりますが、「美容師だから選ばれる」と考えてしまうのは危険です。美容師免許や現場経験があることと、よい記事を創れることは同じではないからです。

たとえば、

  • 読み手を考えず、自分の知識だけを書く
  • 専門用語が多く、一般の人には分かりづらい
  • 依頼内容より自分の書きたいことを優先する
  • 指摘を受けても「現場ではこうです」と修正しない

となれば、専門性が逆に壁になることもあります。専門性は、「自分が詳しいことを証明するため」に使うのではありません。読み手にとって分かりやすく、依頼者にとって役立つコンテンツを創るために使うものです。

ここを忘れないようにしましょう。

「美容師しかしてこなかった」を「美容師だからできる」に変えていく

新しいシゴトを始めるとき、それまでの経験と新しいスキルを切り離して考えてしまう方がいます。ですが、自分ならではの強みは、その間にあることがあります。

B&Hライター養成講座の受講生事例でも、本人がもともと続けていた小説の創作活動と、新しく学んだライティングを当初は別物として考えていました。しかし、両者を結びつけることで、自分ならではの強みを活かしたシゴトへ広がっていった事例があります。

美容師も同じです。これからライティングを学ぶからといって、美容師として過ごしてきた年月をいったん横に置く必要はありません。

むしろ、「今までの経験の何と、ライティングを結びつけられるだろう?」と考えてみてください。毎日当たり前にやっていたカウンセリング。新人へ教えるために噛み砕いていた説明。お客さまに納得してもらえるまで考えていた商品提案。

一つひとつを見直してみると、「ただ美容師をしていただけ」ではないことが分かってきます。そこへ書く力を足し、実際に制作見本を創り、提案し、フィードバックを受ける。そうして経験をシゴトとして使える形へ変えていくことが、美容師ライターとしてのスタートです。

美容師ライターについてよくある質問

美容師からライターになることはできますか?

できます。美容師とライターではシゴトの形は異なりますが、美容師として培った専門知識や接客経験は活かせます。

特に、お客さまの悩みを聞く力、専門的な内容を分かりやすく説明する力、相手に合わせて提案する力は、ライティングともつながります。

ただし、美容師経験だけで案件を獲得できるわけではありません。Webで読みやすい文章の創り方やリサーチ、依頼者への提案なども学び、制作見本を創るところから始めましょう。

美容師の経験はライターのシゴトに活かせますか?

美容師経験は、特に美容・ヘアケア・サロン関連のコンテンツで活かせます。

ただし、強みは知識だけではありません。日々の接客で「お客さまが何に悩み、どんな説明なら理解しやすいのか」を見てきた経験も、読み手を理解するうえで役立ちます。

まずは美容師として担当してきたこと、よく相談されたこと、得意だった提案を書き出し、「どんな記事ならこの経験を使えるか」を考えてみてください。

美容師がライターになるなら何から始めればいいですか?

最初に、美容師としての経験を棚卸ししましょう。そのうえでライティングの基礎を学び、自分の得意分野をテーマに制作見本を1本創る流れがおすすめです。

最初から美容師を辞めたり、高額なPC環境を整えたりする必要はありません。「ヘアケアについて1記事書いてみる」など、小さく実践してみると、自分が得意なことと足りないスキルの両方が見えてきます。

美容師と美容ライターの違いは何ですか?

美容師は施術や接客を通じて目の前のお客さまに価値を届ける専門職です。一方、美容ライターは記事やSNSなどのコンテンツを通して、美容情報を読み手へ届けます。

必要になるのは美容知識だけではありません。

読み手の悩みを理解し、必要な情報を調べ、適切な順番とコトバで伝える力が求められます。

美容師経験者の場合は、現場知識にライティングスキルを掛け合わせることで、美容分野に強いライターを目指せます。

美容師を続けながらライターを副業にできますか?

美容師を続けながら始めることも可能です。ただし、本業の勤務時間や繁忙期を考えずに案件を受けすぎると、納期が負担になる可能性があります。

まずは週に数時間の学習や、制作見本を1本創るところから始めてみましょう。

美容師を続けているからこそ得られる現場の感覚もあります。いきなり0か100かで働き方を決めず、実践しながら自分に合う比重を探していく方法もあります。

美容師ライターはどうやって実績を創ればいいですか?

有料案件の実績がない段階では、自分で制作見本を創る方法があります。自分が経験してきた美容分野からテーマを一つ選び、想定読者と悩みを決めて記事を書いてみましょう。

たとえば、お客さまから何度も聞かれた質問をテーマにすると、現場経験を活かしやすくなります。

制作見本では知識量だけでなく、「読み手をどう想定し、どう分かりやすく伝えたか」を見せることがポイントです。

美容師ライターが案件を取るとき、何をアピールすればいいですか?

美容師歴や資格だけでなく、「その経験を今回の案件でどう活かせるか」まで伝えましょう。

たとえば、「美容師歴8年です」だけではなく、「ヘアケア相談を多く担当してきたため、一般の方が迷いやすいポイントを現場経験から整理できます」と書くイメージです。

依頼者が知りたいのは経歴そのものより、あなたへ依頼すると何を任せられるのかです。案件内容を読んだうえで、自分の経験との接点を一つ具体的に示しましょう。

美容師免許があると美容ライターとして有利ですか?

美容関連の案件では、美容師としての知識や現場経験が強みになる場合があります。ただし、免許を持っているだけで案件獲得が決まるわけではありません。

依頼者が確認したいのは、専門知識を読み手に伝わる形へ変えられるか、依頼の目的を理解してコンテンツを創れるかという点です。

資格は「持っていること」で終わらせず、「その資格や経験を使って何を提供できるのか」まで伝えることが大切です。

美容師の経験を元に、ライティングのシゴトへ変えよう

美容師からライターを目指すとき、「自分は文章を書いてこなかった」と考えると、ゼロからの挑戦に見えるかもしれません。ですが、すべてがゼロではありません。

美容について学び続けてきたこと。
何人ものお客さまの悩みを聞いてきたこと。
専門的な内容を、相手に分かるように説明してきたこと。
その人に合った提案を考えてきたこと。

こうした経験は、書くシゴトにもつながっています。ただし、経験を持っているだけではシゴトにはなりません。そこへライティング、読み手理解、リサーチ、提案、そして実践を掛け合わせていく必要があります。

美容師を辞めて新しいキャリアへ飛び移るのではなく、これまで積み上げてきたものに、新しい力を足していく。そこから、自分なりの次のシゴトを創っていきましょう。

なお、美容師の専門性に、セールスライティング、薬機法、提案力、営業を掛け合わせ、収入に繋げる働き方“コトバツカイ”について詳しく知りたい方は「AI時代に求められ続ける新しい職業「コトバツカイ」とは」をご覧ください。

美容師の経験を「知識」で終わらせず、シゴトとして必要とされる価値へ変えたい方へ

2018年から8年以上運営するFUNADE B&Hライター養成講座を紹介する画像

自分の経験を棚卸ししてみても、「これをどうライターのシゴトへ変えればいいのか分からない」「文章を学ぶだけでは案件獲得までイメージできない」と感じることもあると思います。

そんなときは、ライティングだけを切り取って学ぶのではなく、自分の経験を見つける → 読み手を理解する → コトバに変える → 制作物にする → 提案する → 実案件で改善するという流れで考えてみてください。

FUNADEでは、書く力だけでなく、自分の経験や専門性を依頼者に必要とされる形へ変え、実践へつなげるための考え方を発信しています。もっと体系的に学びたい方は、まずは無料の体験ウェビナーで学んでみてくださいね。

美容師の経験を活かしてライターになり、専門性・聞く力・説明する力・提案力を書けるシゴトに変える方法を紹介する画像

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