「薬剤師の資格や経験を活かして、在宅でできるライターのシゴトを始められないだろうか」そう考えている方は少なくないと思います。
薬剤師として身につけてきた医薬品の知識、患者さんへの服薬指導、医療従事者とのやり取りなどは、ライターとして大きな強みになります。ライター経験がなくても、必要なスキルを身につけながらスタートすることは可能です。
ただし、「薬剤師です」と名乗れば案件が取れるわけではありません。依頼者が求めているのは資格そのものではなく、その知識や経験を使って「誰に、何を、どう伝えられるのか」だからです。
この記事では、薬剤師ライターのシゴト内容から必要なスキル、案件の探し方、実績の創り方、さらに専門性を収入や継続依頼へつなげる考え方まで解説します。
読み終わるころには、自分の薬剤師経験のどこを強みにして、まず何から始めればいいのかが見えてくるはずです。
- 薬剤師経験はライターの強みになる。ただし資格だけでは選ばれない: 医薬品知識だけでなく、服薬指導、患者対応、多職種連携などの経験も価値になります。大切なのは、それを依頼者や読み手に役立つ形へ変えることです。
- 収入を伸ばしたいなら「書ける範囲」だけで考えない: 専門知識とライティングに加えて、読者理解、ヒアリング、企画、提案まで担えるようになると、依頼者へ提供できる価値とシゴトの幅が広がります。
- 最初にやることは、自分の経験を棚卸しして制作実績を創ること: 「薬剤師だから何でも書けます」ではなく、自分が詳しい領域を決め、制作見本やポートフォリオを用意したうえで案件へ提案していきましょう。
薬剤師ライターとは?薬剤師経験を活かして情報を届けるシゴト
薬剤師ライターとは、薬剤師として身につけた医薬品・疾患・健康などの知識や現場経験を活かし、記事やコンテンツを制作するライターです。ただ、「薬について文章を書く人」と考えると、少し狭いかもしれません。
薬剤師として働いていると、薬の知識だけではなく、患者さんから悩みを聞いたり、難しい医療情報をかみ砕いて説明したり、医師や看護師などと情報共有したりしますよね。実は、こうした経験もライターのシゴトとつながっています。
ライターも、情報を知っているだけでは足りません。「誰が読むのか」「その人は何に困っているのか」「どこまで説明すれば理解できるのか」を考え、相手に届くコトバへ変える必要があるからです。
薬剤師ライターが担当できる主なシゴト
代表的なのは、医療・健康系Webメディアの記事です。それ以外にも、経験や身につけるスキルによってシゴトの範囲は広がります。
| シゴト | 内容 | 薬剤師経験が活きる場面 |
| 医療・健康記事 | 医薬品、疾患、健康などの記事制作 | 医薬品知識、患者説明経験 |
| SEO記事 | 検索する読者向けの記事制作 | 専門情報を分かりやすく整理する力 |
| 患者向けコンテンツ | 医療機関や企業の解説記事など | 患者さんがつまずきやすい点への理解 |
| 医療従事者向け記事 | 専門性の高いコンテンツ | 臨床・調剤などの実務経験 |
| インタビュー記事 | 医師、薬剤師、企業担当者などへの取材 | 医療用語や業界背景への理解 |
| 広告・LP | 商品・サービスを紹介する文章 | ヘルスケア領域への理解 |
| 薬機法関連ライティング | 広告表現に配慮した制作 | 医薬品・健康領域の基礎理解 |
| 監修・編集補助 | 医療情報の確認や記事改善 | 専門知識、情報を確認する習慣 |
ここで覚えておきたいのは、「薬剤師ライター」という一つの決まった職種があるわけではないということです。薬剤師経験を土台にして、SEO、取材、広告、編集など別のスキルを掛け合わせることで、自分なりのシゴトを創っていけます。
薬剤師ライターのシゴトについては、「薬剤師ライターのシゴトは何がある?仕事内容と資格・経験を案件につなげる方法」もご参考にしてください。
中道麻智子FUNADE講師 中道麻智子の考え方
薬剤師ライターになったら、ずっと記事だけを書かなければならないわけではありません。むしろ、その逆です。
ライターとして現場に入ると、依頼者が本当に困っていることが見えてきます。「記事だけじゃなく、企画も考えてほしい」「この商品の伝え方から相談したい」「専門家への取材もお願いしたい」。
そこで「記事を書く人だから」と線を引くのか。それとも、自分の専門性とコトバを使って一緒に考えるのか。後者へ進めると、ライターという肩書きを超えて、シゴトそのものを創れるようになります
薬剤師なら未経験でもライターになれる?
薬剤師でも、ライター未経験からスタートできます。なぜなら、ライターになるために必須となる特定の資格があるわけではなく、実際の制作を通じて身につけられるスキルも多いからです。
ただし、「未経験でも始められる」と「何も学ばなくていい」は別です。たとえば薬剤師になったばかりのころも、薬の知識だけあれば服薬指導が完璧にできたわけではないと思います。
患者さんへの聞き方、説明する順番、専門用語をどこまで使うのか。そのあたりは現場で経験を積みながら身につけてきたのではないでしょうか。
ライターも似ています。文章の基本、Web上で読みやすい構成、リサーチ、読者理解、依頼者とのコミュニケーションなどを身につけ、実際に書いてフィードバックを受けることで精度が上がっていきます。
「文章力がないから無理」と考えなくていい
ライターに興味があっても、
「学生時代から作文が苦手だった」
「文章を書くのに時間がかかる」
「SNSもほとんど発信していない」
という理由で止まってしまう人がいます。
ただ、シゴトとしてのライティングで求められるのは、文学作品のような文章を書くことではありません。大切なのは、相手が知りたいことを理解して、必要な情報を整理し、伝わる順番で届けることです。
薬剤師として「この説明では患者さんに伝わらないな」と思って表現を変えた経験があるなら、それもすでに土台の一つです。
薬剤師がライターになるメリット


薬剤師がライターになる大きなメリットは、これまで積み重ねてきた経験をゼロから創り直さなくていいことです。ライターとしては未経験でも、薬剤師としてまで未経験になるわけではありません。ここを分けて考えることが大切です。
医療・医薬品の専門知識を活かせる
医療・健康分野の記事では、専門用語や医薬品情報を読み解く力が必要になる場面があります。薬剤師であれば、大学や国家試験だけでなく、実務を通じて医薬品や疾患について継続的に学んできたはずです。
一般のライターが一から理解しなければならない内容でも、背景知識があることでリサーチしやすくなる場合があります。ただし、自分が薬剤師だからといって記憶だけで書いていいわけではありません。
ライターとして情報を届ける以上、一次情報や信頼できる資料を確認し、記事の目的に合わせて正確に整理する姿勢は必要です。
患者さんへの説明経験を活かせる
薬剤師経験の中でも、意外と見落としやすい強みが患者対応です。たとえば同じ薬について説明するとしても、医療従事者へ話すときと患者さんへ話すときでは、使うコトバが変わりますよね。
高齢の方、小さなお子さんの保護者、治療への不安が強い方など、相手によって説明を変えてきた人も多いでしょう。これは、「読み手に合わせて伝え方を変える」というライティングの基本と重なります。
本業とは別の働き方を持てる
ライターは、パソコンとインターネット環境があれば進められます。そのため、本業を続けながら副業として始めたり、育児や介護など生活環境に合わせて在宅で取り組んだりする選択肢があります。
もちろん、締切がありますし、リサーチや修正対応にも時間は必要です。「在宅だから楽」というシゴトではありません。それでも、薬局や病院といった勤務先だけに働き方を限定せず、自分の知識を別の形で提供できることは大きな特徴です。
薬剤師経験の何がライターの強みになる?
強みになるのは「薬剤師資格」だけではありません。むしろ案件獲得を考えるなら、資格の奥にある具体的な経験まで掘ったほうが、自分ならではの強みが見えてきます。
たとえば、同じ薬剤師でも経験はかなり違います。調剤薬局で在宅医療に関わってきた人と、病院で抗がん剤治療に携わってきた人、ドラッグストアでOTC医薬品の相談を多く受けてきた人では、持っている一次経験が違います。
そこで、「薬剤師として何年働いたか」だけではなく、
- どの領域を多く経験してきたか
- どんな患者さんと接してきたか
- どんな相談をよく受けたか
- 医師・看護師などとどんな連携をしてきたか
- 後輩指導や新人教育をした経験はあるか
- 説明するときに工夫していたことは何か
- 個人的に深く学んできた領域は何か
まで棚卸ししてみてください。
たとえば「薬剤師経験10年」だけでは、依頼者は何を頼める人なのか判断しにくいでしょう。
一方で、「調剤薬局で高齢者への服薬指導を多く経験しており、複数薬剤を服用する方が疑問を持ちやすいポイントを踏まえた一般向け記事を制作できる」となると、具体的になります。
資格ではなく、「その経験を誰のためにどう使えるのか」まで変換する。ここがポイントです。
薬剤師ライターに必要な5つのスキル


薬剤師ライターとしてシゴトを続けるなら、専門知識に加えて複数のスキルが必要です。
1.リサーチする力
医療・健康分野では特に、根拠の確認が欠かせません。検索上位の記事を読んで内容をまとめるだけではなく、公的機関、添付文書、ガイドライン、論文など、テーマに応じた情報源へたどり着く力が必要です。
そして、「情報が正しいか」と「この記事に必要か」は別問題です。何でも盛り込むのではなく、読み手に必要な情報を選ぶところまでがリサーチです。
2.専門情報を分かりやすく伝える力
専門知識を持っている人ほど、説明が専門的になりすぎることがあります。薬剤師同士なら一言で通じる内容でも、一般の読者には意味が分からないことがありますよね。
そこで必要になるのが、「どこまでかみ砕くか」を考える力です。難しい内容を薄めるのではなく、本質を崩さずに伝わるコトバへ置き換える。この力は、薬剤師ライターにとって大きな武器になります。
3.読み手を理解する力
同じ「薬の記事」でも、薬について調べ始めた患者さんと、医療従事者では必要な情報が違います。良い文章を書く前に、誰に書くのかを理解しなければなりません。
読み手の心に届く文章の大前提として、表面的な想像だけでなく、実際の声や悩みを把握する「読み手理解」が必要です。薬剤師は日常業務で患者さんの疑問に触れやすい職種だからこそ、その経験をライティングにも持ち込めます。
4.依頼者の目的を理解する力
記事や広告には必ず目的があります。検索流入を増やしたいのか、自社サービスを知ってほしいのか、患者さんの疑問を解消したいのか。目的によって必要な記事は変わります。
「指定されたテーマについて正しく書きました」で終わらず、この文章は何のために存在するのかを確認しましょう。
5.提案する力
ライターとして一段先へ進みたいなら、指示を待つだけではなく提案できる力も身につけたいところです。提案では自分の経歴を並べるより、「依頼者に何を提供できるのか」を先に考えることが重要です。
たとえば医療メディアへ応募するとき、「薬剤師資格があります。記事を書けます」だけではなく、「薬局で〇〇に関する相談を多く受けてきた経験を活かし、患者さんがつまずきやすい疑問まで拾った記事を提案できます」
と伝えたほうが、依頼後のイメージが湧きます。



FUNADE講師 中道麻智子の考え方
ライターを始めようと思うと、「文章の書き方を勉強しなきゃ」と考えがちです。もちろん書く力は必要です。ですが、実際のシゴトではそれだけでは足りません。
たとえば服薬指導でも、同じ説明を全員にしていたわけではないと思うんです。相手の年齢や理解度、生活背景を見ながら、伝え方を変えてきたはずです。
ライターも同じです。誰に伝えるのか。何に困っているのか。どこまで説明するのか。その人が次にどう動けばよいのか。薬剤師としてすでに使ってきた力と、コトバを使う力を結びつける。その掛け合わせに価値があります。
薬剤師ライターと医療ライター・薬機法ライターの違い
この3つは重なる部分がありますが、切り口が違います。
| 呼び方 | 主な意味 | 特徴 |
| 薬剤師ライター | 薬剤師資格・経験を活かすライター | 書き手のバックグラウンドが軸 |
| 医療ライター | 医療分野を中心に扱うライター | 扱うジャンルが軸 |
| 薬機法ライター | 広告表現などに関する知識を活かすライター | 特定の知識・制作領域が軸 |
つまり、薬剤師でありながら医療ライターとして活動することもできますし、薬機法について学んで薬機法ライターの領域まで広げることもできます。
どれか一つに決めなければならないわけではありません。
むしろ、
「薬剤師×SEO」
「薬剤師×薬機法」
「薬剤師×インタビュー」
「薬剤師×広告」
のように掛け合わせていくと、自分のシゴトが見えやすくなります。
薬剤師資格があればライターの単価は上がる?
薬剤師資格があるだけで、自動的に単価が上がるわけではありません。資格は「専門性を持っている可能性」を示す材料にはなります。しかし、依頼者が報酬を払うのは資格そのものではなく、依頼した結果として得られる成果物や価値に対してです。
たとえば同じ薬剤師ライターでも、「渡された構成に沿って記事本文を書く人」と、「検索意図を調べ、構成を考え、専門情報を確認し、患者さんの疑問を踏まえて記事を制作し、改善案まで提案できる人」では、担っている範囲が違います。
当然、依頼者から見た価値も変わります。
収入は「文字単価」だけで見ない
ライターを始めると、つい「1文字いくらか」に目が向きます。もちろん一つの判断材料ではありますが、長く考えるなら、それだけでは不十分です。
構成、取材、編集、監修補助、SEO、広告、企画、改善提案など、文章を書く前後にもシゴトはあります。単一のライティング技術だけを追いかけるのではなく、ヒアリングや相手理解、構成、コトバ選びなど、より根本の「コトバを使いこなす力」を広げる考え方が重要です。
「もっと高い案件を探す」だけではなく、「自分は今より何を任せてもらえるようになるか」と考えることが、収入の幅を広げる一つの視点です。



FUNADE講師 中道麻智子の考え方
薬剤師という資格は、間違いなく強みになります。ただ、ここを勘違いしてほしくないんです。
依頼者が欲しいのは「薬剤師資格を持った人」そのものではありません。
その知識や経験を使って、読者へ正しい情報を届けたい。商品の魅力を分かりやすく伝えたい。専門的な内容をもっと読みやすくしたい。そういった目的があって、ライターへ依頼します。
だから考えたいのは、「薬剤師だから何を書けるか」だけではなく、
薬剤師として積み重ねたものを使って、誰の何を変えられるかです。
資格を持っている状態から、資格をシゴトの価値へ変える。ここまでできると、薬剤師経験の見え方が変わってきます。
専門知識を単価につなげる考え方については、「薬機法を知っていたらライターとして単価アップできますか?」という相談にお答えしました!」もご参考にしてください。
未経験の薬剤師がライターになる5ステップ


ここからは、実際に何をすればいいのかを順番に整理します。
ステップ1.薬剤師経験を棚卸しする
最初に、「自分にはライター実績がない」ではなく「すでに何を持っているか」から考えます。担当業務、得意領域、患者対応、興味のある疾患領域、学会・資格・研修経験などを書き出しましょう。
ステップ2.ライティングや法律の基礎を学ぶ
Web上で読みやすい文章、人の心を動かす表現、リサーチ力、ヒアリング力、薬機法など、最低限の基礎を学びます。すべて勉強してから動こうとすると、いつまでも案件へ進めません。基礎を学んだら、実際に制作してみることが大切です。
ライターの基本であるコトバの使いこなし方については、「AI時代のライターに必須の「コトバの使いこなし方」|AIに任せること・人が磨くこと」もご参考にしてください。
ステップ3.制作見本を創る
未経験者が案件へ応募するとき、「実績がありません」だけでは依頼者も判断できません。そこで役立つのが制作見本です。
架空のメディアや広告を想定して1本の制作物を制作し、どの読者へ、どんな目的で書いたのかも説明できるようにしておきます。
制作見本は、先輩ライターに添削してもらうなど、添削してブラッシュアップをすることがおすすめです。
ステップ4.案件へ応募・提案する
クラウドソーシング、求人媒体、企業への直接応募、知人からの紹介、SNSなど、入口はいくつもあります。
ここで大切なのは、同じ提案文を全案件へ送らないことです。
依頼者が何に困っているのかを読み、「自分なら何を提供できるか」を案件ごとに考えます。
案件ソウゾウ力については、「単価が上がる「案件ソウゾウ力」とは?“書く依頼を待つ”から“シゴトを創る”ライターへ」もご参考にしてください。
ステップ5.実案件から改善する
案件を1件取ったら終わりではありません。修正された箇所、依頼者から評価されたところ、自分が時間をかけすぎた部分を振り返ります。
そして次の制作へ反映する。
ライターは「学んでから実践する」というより、「学ぶ→実践する→フィードバックを受ける→また改善する」を繰り返すほうが前へ進みやすいシゴトです。
薬剤師ライターの案件はどこで探す?
はじめの段階では、一つの入口に限定する必要はありません。クラウドソーシングは案件を探しやすい一方、応募者が多い案件もあります。
求人媒体では、医療メディアや制作会社がライターを募集していることがあります。また、医療系企業や制作会社へ直接ポートフォリオを送る方法もあります。経験が増えてきたら、SNS、交流会、既存のつながり、紹介なども選択肢になります。
大切なのは「どこなら一番簡単に取れるか」だけを探し続けないことです。同じ募集サイトを見ているだけでは、そこに出ている案件しか選べません。
自分が役立てそうな企業やメディアを見つけたときに、「こういう記事があれば読者の疑問を解消できそうです」と提案できれば、自分からシゴトを創る余地も出てきます。
案件獲得で「薬剤師です」だけでは弱い理由
薬剤師資格は強みです。ですが、提案文の一行目が「薬剤師として10年間勤務してきました」だけだったら、依頼者は次にこう思うかもしれません。
「それで、今回の案件では何をしてもらえるんだろう?」
重要なのは、経歴を並べることではなく、相手の立場から「あなたへお願いすると何が変わるのか」を伝えることです。提案資料についても、依頼者が得たいゴールから逆算し、そのゴールへどのように近づけるかを考えましょう。
たとえば、「薬剤師歴10年です。よろしくお願いします」ではなく、「調剤薬局で高齢患者さんへの服薬指導を担当してきた経験を活かし、専門用語に慣れていない方にも理解しやすい服薬関連コンテンツを制作します」とすれば、薬剤師経験が依頼者への価値に変わります。肩書きを伝えて終わらない。「その経験を使って、相手に何を提供できるか」までコトバにすることが大切です。



FUNADE講師 中道麻智子の考え方
薬剤師からライターを目指す方に、FUNADEが一番伝えたいのは、「ライターになるから、これまでの自分をいったんリセットする必要はない」ということです。
薬剤師経験とライティングを別々に考える必要はありません。これまで患者さんと接してきた経験、医療情報を読み解いてきた経験、説明を工夫してきた経験。それらと書く力を結びつけることで、自分ならではのシゴトが見えてきます。
一方で、専門性があるだけでも足りません。依頼者や読み手を理解し、「自分の経験をどう使えば相手の役に立てるか」まで考える。さらに提案し、実践し、フィードバックを受ける。
FUNADEでは、この積み重ねによって「資格を持つ人」から「この人にお願いしたい人」へ変わっていくと考えています。受講生事例でも、それまで自分の活動とは別物だと考えていた経験・強みをライティングと結びつけたことで、独自のポジションや提案につながったケースがあります。
【薬剤師ライターの事例】資格を持っているだけではなく、専門性をシゴトへ変えた佐藤さん


FUNADE | B&Hライター養成講座の受講生・佐藤さんは、薬剤師として働きながらWebライターとして活動していました。文字単価0.1円程度の案件からスタートし、経験を積んだものの、文字単価1.5円ほどで頭打ちに。講座受講前のライター収入は、多い月でも2万円程度でした。
当時は薬剤師経験を十分に活かせる記事ばかりではなく、「もっと自分の得意を活かしたい」「薬剤師としての知識を、より多くの人に役立てたい」と感じていたそうです。
薬剤師の専門性に、薬機法とセールスライティングを掛け合わせた
そこで佐藤さんが取り組んだのが、薬剤師としての専門性に、薬機法やセールスライティングを掛け合わせることでした。
単に医療情報を正しく書くだけではなく、「読み手は何を求めているのか」「どう伝えれば届くのか」まで考えるようになり、SEO記事だけでなく、広告やランディングページなどにも活かせる力を身につけていきました。
自分から提案し、小さな実績を次のシゴトへつなげた
佐藤さんは、学ぶだけで終わらず、「自分には何ができるのか」を周囲へ伝え、リアルなつながりからモニター案件を獲得しました。
そこで創った実績をもとに企業案件にも挑戦し、小さな実績を次の提案材料へ変えながら、シゴトの幅を広げていきました。
約6カ月で月10万円程度に。書く量ではなく、提供できる価値を広げた
その結果、講座受講前は月2万円程度だったライター収入が、約6カ月で月10万円程度に。しかも、シゴトの数や稼働時間はむしろ減り、家族との時間も取りやすくなったそうです。
もちろん、これは佐藤さん個人の事例です。ただ、「収入を増やす=書く量を増やす」だけではないことが分かります。シゴトの幅を広げられたのは、「薬剤師だから」ではありません。薬剤師としての専門知識に、薬機法、読み手理解、セールスライティング、提案力を掛け合わせたことで、依頼者へ提供できる価値が広がったということです。
薬剤師経験をライターのシゴトへ変えたいなら、「何を知っているか」だけでなく、「その専門性を誰のために、どんな形で使えるか」まで考えてみることが大切です。
佐藤さんの事例については、
「月2万円しか稼げなかった複業Webライターが、作業量は減ったのに6カ月で月収5倍を達成!オフラインでシゴトをザクザク獲得した医療広告ライターの佐藤さん【B&Hライター養成講座 受講生実績】〈前編〉
「月2万円しか稼げなかった複業Webライターが、作業量は減ったのに6カ月で月収5倍を達成!オフラインでシゴトをザクザク獲得した医療広告ライターの佐藤さん【B&Hライター養成講座 受講生実績】〈後編〉 」
もご参考にしてください。
【薬剤師ライターの事例】文字単価1円から、10万円を超えるシゴトを受注した新宮さん


FUNADE | B&Hライター養成講座の受講生・新宮さんは、病院薬剤師として11年間働きながら、副業で医療系SEO記事を書いていました。
当時は文字単価1円ほどからなかなか上がらず、構成から執筆まで担当しても、月に1万〜2万円程度。副業だったため、睡眠時間を削りながら制作することもあったそうです。
薬剤師の専門性に、別のスキルを掛け合わせた
転機になったのは、セールスライティングを身につけたことでした。
それまで中心だったSEO記事に加えて、LP、チラシ、ホームページ原稿、LINE配信文、メルマガなど、対応できるシゴトが広がりました。
さらに、薬剤師としての知識に加え、薬機法や医療広告ガイドラインを考慮した制作ができることも強みとして伝えるようになりました。
文字単価ではなく、案件単価でシゴトを受けるように
その結果、文字単価1円を基準にする働き方から、1件5万円、10万円を超える案件を受ける形へと変化しました。
また、クラウドソーシングだけではなく、先輩ライターやデザイナーからの紹介、事業者からの直接依頼など、シゴトの入口も広がっています。
新宮さんの事例から分かるのは、「薬剤師だから単価が上がった」ということではありません。
薬剤師として持っていた専門性に、セールスライティング、薬機法、提案力、営業を掛け合わせたことで、依頼者に提供できる価値が広がったということです。
薬剤師経験をライターのシゴトへ変えたいなら、「自分は何を知っているか」だけでなく、「その専門性に何を掛け合わせれば、誰の役に立てるか」まで考えてみると、自分なりの強みが見えてきます。
新宮さんの事例については、YouTube動画「文字単価1円SEOライターからセールスライターになり、10万円を超える仕事もいただけるようになりました!【B&Hライター養成講座 受講生実績】もご参考にしてください。
薬剤師ライターについてよくある質問
- 薬剤師ライターとはどんなシゴトですか?
-
薬剤師として培った医薬品・疾患・患者対応などの知識や経験を活かし、医療・健康分野の記事やコンテンツを制作するシゴトです。Web記事だけでなく、取材、広告、医療機関のコンテンツ、編集などへ広がる場合もあります。
資格そのものより、「専門知識を誰にどう伝えられるか」がライターとしての価値になります。
- 薬剤師なら未経験でもライターになれますか?
-
ライター未経験でもスタートできます。ただし、薬剤師資格だけで案件を受注できるわけではありません。Web文章の基本、リサーチ、構成、読者理解などを学び、制作見本を創るところから始めるとよいでしょう。
「ライターとして未経験」でも「薬剤師としての経験」は持っているため、その経験をどう制作へ活かせるかを考えることがポイントです。
- 薬剤師資格があるとライターの単価は上がりますか?
-
資格だけで単価が決まるわけではありません。専門知識は強みになりますが、依頼者が見るのは「どこまで任せられるか」「どのような価値を提供してもらえるか」です。
記事執筆だけでなく、構成、リサーチ、取材、企画、改善提案など対応範囲を広げることで、提供価値を高められる可能性があります。
- 薬剤師ライターは副業でもできますか?
-
副業から始めることは可能です。ただし、記事制作にはリサーチや執筆、修正対応などの時間が必要です。本業との両立を考えるなら、最初から多くの案件を抱えず、週に確保できる時間を把握したうえで受注量を決めましょう。
副業だからこそ、本業で得ている専門知識や現場経験を活かせる領域から始める方法があります。
- 薬剤師ライターと医療ライターの違いは何ですか?
-
薬剤師ライターは「薬剤師というバックグラウンド」に注目した呼び方で、医療ライターは「医療分野を扱うライター」という意味合いが強い名称です。
そのため、薬剤師が医療ライターとして活動することもあります。肩書きにこだわるより、自分がどの領域で何を提供できるのかを明確にしたほうが案件獲得には役立ちます。
- 薬剤師経験の何をライターの強みにできますか?
-
薬の知識だけではありません。患者さんへの服薬指導、疾患領域の経験、在宅医療、多職種連携、OTC相談、後輩指導なども強みになり得ます。
「薬剤師経験〇年」で終わらせず、「どんな相手に接し、どんな問題を解決してきたか」まで振り返ると、自分ならではの専門性を見つけやすくなります。
- 薬剤師がライター案件を取るには何から始めればいいですか?
-
まずライティングや医療分野に必要な法律を学び、記事や広告などの制作見本を創りましょう。制作見本を創り、ポートフォリオへまとめたうえで案件へ応募します。
提案時は「薬剤師です」と伝えるだけでなく、その経験を使って今回の案件へ何を提供できるのかまで伝えることが大切です。
薬剤師ライターでキャリアは広げられる
薬剤師ライターを目指すとき、「自分にはライター経験がない」と考えると、ゼロから始めるように感じるかもしれません。ですが、実際にはゼロではありません。
医薬品について学んできたこと。患者さんの話を聞いてきたこと。難しい内容を相手に合わせて説明してきたこと。医療従事者と連携してきたこと。そうした経験は、書く力と組み合わせることでライターのシゴトへ変えられる可能性があります。
ただし、資格がそのまま価値になるわけではありません。専門性×書く力×相手を理解する力×提案力×実践。この組み合わせがあって、はじめて「この人にお願いしたい」という理由になっていきます。
薬剤師として積み重ねてきた経験を棚卸ししてみると、「思っていたより使えるものがある」と気づく方は少なくありません。そこに、あなたがこれから創るシゴトの材料があります。
なお、薬剤師の専門性に、セールスライティング、薬機法、提案力、営業を掛け合わせ、収入に繋げる働き方“コトバツカイ”について詳しく知りたい方は「AI時代に求められ続ける新しい職業「コトバツカイ」とは」をご覧ください。
薬剤師経験を「知識」で終わらせず、シゴトとして必要とされる価値へ変えたい方へ


実際のライティングや提案へ変える段階になると、「何を学べばいいのか」「制作見本をどう創ればいいのか」「自分の強みをどう伝えればいいのか」で止まりやすくなります。
FUNADE | B&Hライター養成講座では、単に文章を書く方法だけではなく、専門性や経験を整理し、読み手を理解し、依頼者に必要とされる形へ変えてシゴトにつなげるための考え方を発信しています。
薬剤師経験をもう一つの働き方へつなげたい方は、まず関連する記事から、自分に必要な一歩を探してみてください。



