クライアントから「集客の相談をされたんですが……」という相談が持ち込まれた第278回事例検討会。
ただ、相談者の話を聞いていくと「それって集客の相談に乗るのではなく、『事業を終わらせていく』ための相談に乗るほうがいいのでは?」と話しが進んでいきました。
そもそもなぜこの相談になったのでしょうか?
クライアントの相談は「集客」だったけど、目に映るのは「疲れたクライアントの姿」
今回の相談の概要は以下の通り。
- 複数の事業を持っている士業さん
- 売上自体は毎年増収
- 「戦術」で集客をしているけど、「戦略」を持っていないように見える
- 今回の相談は「自分の動かない集客方法がないか」のご相談
ここでポイントになってくるのは、受講生の目に映った「『集客したい』と言われているけど、かかわり始めた時より疲弊しているように見える」という視点。
現時点でも疲れているのに、今以上に集客力を高めるとクライアントが楽しいのか、これ以上疲弊していかないのかが心配になり、今回事例検討会で相談として出してくれました。
ある程度うまくいっていることは終わらせたくない
ここで重要になってくるのは戦術レベルで行動したり、結果の出せる人は「ある程度うまくいってしまう」こと。
だからこそ、「もっと拡大しなければ」と考えてしまう。
全体のリソースを考えると手放したほうがいいこともある
考えてみてください。
もし月商5,000万円を目指しているときに、月1,000万円の依頼をコンスタントにするといわれたとします。
すんなり手放せますか?
きっと一瞬迷うかもしれません。
ただ全体のリソースを考えたときに手放したほうが結果的に目標達成に近づくことも。
恐怖の理由は「時間が無駄になりそう」だから
手放してしまうことで、収益が減ってしまうことはもちろん恐怖ではあります。
しかし恐怖に感じる真の理由は「時間が無駄になりそう」だからです。
これまでかけた時間的コストは意外と心理的ハードルになっています。
ただ、本当にすべてが無駄になるかと言ったらそうではなく、ほかの事業のエッセンスになることがほとんどです。
得た経験はほかの事業の可能性に活用していくこともできます。
大事なのは「本当にやりたいのか?」
ここで着目すべきは「本当にやりたいのか」ということ。
今回受講生に相談が来たということは、本心では「やりたくない」というのがあるかもしれません。
そんな時に大事になるのが「なぜその事業をしたいのか」という事業にかける想い。
何度も何度も「その事業をしたい理由」を聞いていく中で見えてくるものがあります。
事業についての「何故」を見つけるのは以下の記事が参考になります。

この「何故」を共に見つけていくときに重要なのが「惰性で続けていないか」という視点。
すでにお伝えしたように、ある程度うまくいく人はどんなことでもある程度の結果が出せます。
「うまくいっているから、これからもうまくいくはず」
「現状満足してもらっているし、続ければいい」
このような状況になっていないか客観的に見極めるのが重要です。
時には「やめること」の背中を押すこともコンサルの仕事になります。
江良や大企業も体験した「辞め時」
それでは実際にどんな時に辞め時を決断しているのでしょうか?
ここでは大企業と江良自身の「辞め時」をご紹介します。
国内シェア95%でも撤退を決めた大企業
それはヤマハ発動機株式会社の学校用プール事業です。
中でも20メートル以上のスクールプールの累計出荷は6,500基を超え、国内トップの実績を誇ります。
当社は現中期経営計画において、ポートフォリオ経営を進めています。今後は、既存事業や新たな成長事業へと経営資源を集中させるべく、このたびの事業撤退を決定しました。
プール事業からの撤退について – ニュースリリース | ヤマハ発動機株式会社
このように大企業で国内トップシェアを誇る企業でさえも、「選択と集中」を考えた結果の撤退があります。
現状だと学校は減少傾向が見込まれます。結果的に事業としての先細りは明確です。
「シェアをとっているから続ける」という判断ではなく、「経営資源を集中させるべく」という回答に経営判断のすべてが詰まっています。
江良が経験した「辞め時」
大企業の事例をご紹介しましたが、江良にも同じような状況があります。
江良といえば日本一・日本初の事業を作ることが得意というイメージがあると思いますが、日本一・日本初のコンセプトを作るために事業撤退を選択したことがあります。
それは「化粧品OEM事業」です。
- 売上もある
- お客様に喜んでいる
- 続ければこのまま利益は出続ける
そんな状況でしたが、撤退することを決めました。
その時の決め手は、「新しいサービスを行っていくほうが収益が上がる」と判断したからです。
この時の収益とは、江良が手にする収益だけをささず、「ライターとして入ったクライアントの収益」も含まれます。
世の中にはたくさんの商品があり、その商品を必要な人に届けきることこそ世の中のためになると判断しました。
辞める時こそ、「やめた後に集中する事業でどんな未来を得られるか」を考えることが大切です。
「辞める」判断は一人では難しい
今回受講生の一人が事業の集客を相談したところから見えた、「撤退」に対する視点。
あなたにも正直「この事業、続けていていいのかな?」と思うことはありませんか?
そのような悩みを抱えている方にご紹介したいのが江良が行っているPlus Ultra 1on1です。
日本一・初を作りつつ、研究者としての深い洞察力であなたの事業の壁打ちを行います。
今回事例検討会で持ち込まれたように「辞める背中押し」をするかもしれませんし、「継続する背中押し」をするかもしれません。
ただこればかりは相談してみないと、未来は切り開けません。
「自分の事業について相談したい」というかたは下記申し込みフォームに「事業チェック」と『現在あなたが解決したい悩みはどんなことですか?』の欄にご記入の上、現在の事業状況についてご記載ください。


