こんにちは。脱“ライター”をしたコトバツカイ育成講座を主宰している、中道麻智子です。
先日、看護師ライターさんから、このような相談をいただきました。「医療広告や薬機法を学んだけれど、ライターとしての単価が上がりません」
時間や労力をかけて知識を身につけたのに、仕事や収入につながらなければ、悲しくなりますよね・・・。看護師や薬剤師、管理栄養士などの資格を活かし、美容・健康分野で収入を上げたい方の中にも、同じ悩みを抱えている方がいるかもしれません。
医療広告や薬機法の知識を持っているだけでは、必ずしも単価アップにはつながりません。必要なのは、その知識を使って、商品の価値を、読み手の心に届くコトバへ変える力です。
この記事では、医療広告や薬機法の知識をライターのシゴトと収入につなげる方法を解説します。
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薬機法の知識だけでは単価が上がらない
ライターとして単価を上げたいなら、まず考えたいのが、「クライアントさんは、なぜライターにシゴトを依頼するのか」ということです。
美容・健康分野の広告制作に関わるなら、医療広告や薬機法などのルールを理解していることは重要です。ですが、関わる分野に関連するルールを知っていることは、シゴトをするための当たり前の土台でもあります。車を運転する人が、交通ルールを知っているのと同じような感じです。
なので、「薬機法を知っています」「薬機法の資格を持っています」と伝えるだけでは、ほかのライターとの差別化にはなりにくい。
OK・NGを判断するだけでは不十分
広告表現について、「この表現は使える」「この表現は使えない」と判断できることも大切です。ただ、OK・NGを判断するだけなら、専門家やチェックツールでも対応できる場合があります。ライターに求められるのは、問題のある表現を削除することだけではないんです。
たとえば、ある商品の広告表現が薬機法上使いにくいのであれば、「では、この商品の魅力をどのように伝えるのか「どのようなコトバなら、読み手に価値が伝わるのか」まで考える必要があります。
法律を考慮しながら、商品の魅力を読み手に伝わる表現へ言い換える。ここに、ライターとしての価値があります。
求められるのは「知識」ではなく「伝わるコトバ」
クライアントさんが広告を制作する目的は、法律を考慮した文章を創ることだけではありません。商品やサービスの価値を伝え、購入や申し込みなどの行動につなげることです。
なので、美容・健康分野のライターには、
- 医療広告や薬機法を考慮する
- 商品の特徴や価値を理解する
- 読み手の悩みや欲求を把握する
- 商品の魅力を伝わるコトバへ変換する
- 心が動く文章やコピーを創る
といった力が求められます。
つまり、単価アップにつなげるために必要なのは、医療広告・薬機法の知識×コトバを使いこなす力です。
薬機法を理解していても、ありきたりな言い換えしかできなければ、商品ならではの魅力は伝わりません。一方で、魅力的な文章を書けても、ルールを考慮できなければ、美容・健康分野の広告を安心して任せてもらうことは難しい。
両方を掛け合わせることで、その商品に合った、読み手の心に届く表現を創れるようになります。
知識をシゴトで使うには圧倒的なアウトプットが必要
医療広告や薬機法を学んだものの、実際の案件になると判断に迷ってしまう方がいます。その原因の一つが、インプット中心になっていることです。
行政の資料を読んだり、講座でルールを学んだりすることは大切。ですが、知識を覚えただけでは、さまざまな商品や広告に合わせて使いこなせるようにはなりません。
これは車の運転に似ていて、交通ルールを座学で学んでも、すぐに混雑した道路や高速道路を運転できるわけではありません。実際に運転すると、「どのタイミングで車線変更すればよいのか」「急に車が入ってきたら、どう対応するのか」など、教科書だけでは判断できない場面が出てきます。
広告制作も同じです。実際の案件では、商品、広告媒体、ターゲット、クライアントさんの要望によって、必要な対応が変わります。知識を実務で使えるようにするには、広告や事例を使って、判断と言い換えを繰り返す必要があります。
薬機法の知識を単価アップにつなげる4ステップ
ここからは、医療広告や薬機法の知識を、案件獲得や単価アップにつなげる方法を紹介します。
1.セールスライティングを身につける
最初に磨きたいのは、読み手の心を動かすコトバを創る力です。美容・健康分野で単価を上げるために、まず薬機法の資格を取ろうと考える方もいます。
もちろんこれが悪いわけではないのですが、ライターのシゴトの土台にあるのは「コトバを使いこなす力」です。
薬機法を考慮できても、
- 読み手の悩みをコトバにできない
- 商品のベネフィットを伝えられない
- 興味を持ってもらえるコピーを創れない
- 無難でありきたりな表現しか思いつかない
という状態では、商品購入や申し込みにつながる文章は書けません。
まずはセールスライティング力を高め、「誰に、何を、どのように伝えれば心が動くのか」を考えられるようになることが重要です。
2.広告や違反事例を使ってアウトプットする
医療広告や薬機法を学んだら、実際の広告や事例を使ってアウトプットします。化粧品や健康食品、クリニックなどの広告を見ながら、
- どのルールが関係するのか
- 広告審査上、違反になりそうな表現はどこか
- なぜ、その表現が問題になるのか
- 商品の魅力を残すには、どう言い換えるのか
- 読み手に伝わる表現になっているか
を考えてみることがおすすめです。行政などが公表している事例を確認し、どのような広告表現が違反になったのかを学ぶことも役に立ちます!
ただ、世の中に掲載されている広告が、すべてルールに対応しているとは限りません。「実際に使われている表現だから大丈夫」と判断せず、自分が学んだ知識を使って考えることが大切です。
3.実際に制作物を書く
次は、美容・健康分野の制作物を実際に書いてみましょう!実際に制作をしてみないと、真に学んだことをアウトプットして自分のモノにすることはできません。
まだ案件を獲得していない場合は、架空の商品や既存の商品を題材にした制作見本作成でも大丈夫!!
たとえば、
- 化粧品の商品紹介記事
- 健康食品のランディングページ
- クリニックの施術紹介記事
- 美容商品のチラシ
- SNS広告のコピー
- 薬機法を考慮したリライト案
などを創ります。
知識があると説明するよりも、実際の制作物を見せたほうが、「この人は、どのような文章を書けるのか」「自社の商品にも対応できそうか」を具体的にイメージしてもらえます。
クライアントさんが知りたいのは、資格や知識の量ではありません。その知識を使って、自社にどのように役立ってくれるのかです!
制作実績がない場合も、制作見本を用意することで、自分が提供できる価値を伝えられます。制作見本の創り方は、以下の記事で解説しているので、ぜひ実践してみてください!

4.添削を受けてブラッシュアップする
自分で文章を書くだけでは、「薬機法を正しく考慮できているか」「読み手に伝わる表現になっているか」「商品の魅力を十分に表現できているか」を判断しにくく、自分基準での判断になってしまいます。
可能であれば、美容・健康分野の広告制作に詳しい先輩や講師から添削を受けましょう!!
添削によって、
- 判断に不足している視点
- 読み手に伝わらない理由
- 商品の魅力を残した言い換え方
- コピーや文章を改善する方法
が見えてきます。書く→添削を受ける→修正する。この流れを繰り返すことで、知識とライティングスキルが結びつき、実際の案件にも対応できるようになります。
セールスライティングと薬機法は工程を分けて考える
セールスライティングと薬機法を最初から同時に意識しすぎると、コトバが出てこなくなることがあります。「何も言えないやん・・・」となりやすい。(よくライターさんからも相談されます)
商品の魅力を考えながら、「このコトバは使ってよいのだろうか」「この表現は問題ないだろうか」と一つひとつ気にしていると、思考が止まりやすくなるからです。
セールスライティングに慣れていない方は、練習や初稿の段階ではまずは薬機法などは考えず、セールスライティングの視点で商品の魅力や読み手に伝えたいことを思いっきり書き出してみましょう!!
セールスライティングで魅力的に書いた原稿を、その後医療広告や薬機法の知識を使って、
- 広告上、言いかえが必要な表現を確認する
- 魅力を残しながら言い換える
- 誤解を与えない文章に整える
などをブラッシュアップします。もちろん、実際に公開・納品する原稿は、必要なルールを確認した状態で仕上げる必要があります。
魅力的な表現を作る工程と、ルールを考慮して整える工程を分ける。この順番で考えると、商品の魅力を失わずに表現しやすくなります。
クライアントさんには「どのように役立てるか」を伝える
美容・健康分野のシゴトを獲得するとき、「薬機法の資格を持っています」「医療広告について勉強しました」とアピールするだけでは、自分に依頼するメリットが伝わりにくいことです。
クライアントさんが知りたいのは、「このライターにお願いすると、何をしてもらえるのか」ということです。資格や知識そのものではなく、相手のどのような悩みを解決できるのかを伝えましょう!!
AI時代に選ばれるのは、商品の強みが伝わるコトバを創れるライター
これから求められるのは、どの商品にも当てはまる無難な言い換えをするライターではありません。
一つひとつの商品やサービスを理解し、
- その商品ならではの価値
- 商品を必要としている人の悩み
- 読み手が知りたい情報
- ルールを考慮しながら伝えられる表現
を整理して、その商品に合ったコトバを創れるライターです。
薬機法の知識は、それだけで単価を上げてくれるものではありません。知識をコトバを創る力と組み合わせ、クライアントさんや読み手の役に立てることで、ライターとしての価値になります。
薬機法の知識を「伝わるコトバ」に変えよう!!
医療広告や薬機法を学んでも単価が上がらないのは、勉強不足だったからではありません。アウトプット不足で、その知識を、まだ実務で使える形に変えられていないからです。
薬機法の知識を単価アップにつなげるためには、
- セールスライティングを身につける
- 広告や事例を使って判断する
- 美容・健康分野の制作物を書く
- 添削を受けてブラッシュアップする
という流れが重要です。
ライターに求められているのは、知識を持っていることだけではありません。医療広告や薬機法を考慮しながら、商品の価値を読み手の心に届くコトバへ変えることです。
「どの資格を取ればよいか」だけではなく、「この知識を使って、クライアントさんにどのように役立てるだろう」と考えてみてください!実際に書き、改善を重ねることで、学んだ知識がライターとしての強みになり、案件獲得や単価アップにつながっていきます。
薬機法の知識がまだ不安だから実務で使えるレベルになるまで学びたい、個々の商品に合った売れる言い換え表現を創れるようになりたい方向けに、「薬機法マスター講座」を販売しています。
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