こんにちは!FUNADE|B&Hライター養成講座 主宰の中道麻智子です。Webライターやセールスライターとして活動を始めた方から、よく次のような相談をいただきます。
「実績がないため、案件に応募しても採用されません」
「ポートフォリオを見せてくださいと言われても、見せられるものがありません」
「SEOライターからセールスライターへステップアップしたいけれど、広告制作の実績がありません」
未経験から最初の案件を獲得する0→1の段階では、実績がないのは当たり前です。実績を作るためには案件が必要なのに、案件を獲得するためには実績が必要。
まるで「ニワトリが先か、卵が先か」のような状態ですよね。
では、実績がないWebライターは、どのように最初の有料案件を獲得すればよいのでしょうか。結論からお伝えすると、最初の実績は、シゴトをもらう前に自分で創る必要があります。
この記事では、実績がないライターが制作見本を作り、有料案件の獲得と単価アップにつなげる方法を、私や周りのライターさんの実例を交えながら解説します。
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実績なしでは案件を獲得しにくい理由
クライアントさんが制作実績を確認するのは、単にライターの経験年数を知りたいからではありません。
「この人に依頼したら、どのような制作物が納品されるのか」
「こちらの意図をくみ取って書いてくれそうか」
「商品やサービスの魅力を、きちんと伝えてくれそうか」
このような、依頼後の未来を想像するためです。
プロフィールに「文章を書くことが得意です」「丁寧に対応します」と書くだけでは、実際にどのような文章を書けるのかまでは伝わりません。
発注する側に立ってみると、完成形がまったく想像できない人へ、数万円や数十万円の仕事を依頼するのは不安ですよね。反対に、実務経験がなくても、自分のスキルが伝わる制作見本があれば、クライアントさんは依頼後の未来をイメージできます。
つまり、最初の案件獲得で重要なのは、立派な経歴を並べることではありません。「私は、このようなものを創れます」と目に見える形で示すことです。
実績がないライターは「制作見本」を作ろう
実績がないからといって、経験があるように自分を大きく魅せるのは絶対に避けましょう。(普通にバレます)
実績がないから案件を獲れないわけではなく、今はまだ実務経験がないことを正直に伝えたうえで、自分で創った「制作見本」を提示すればよいのです。
制作見本とは、実際のクライアント案件を想定して作るサンプルです。
例えば、次のようなものが考えられます。
- SEOライターを目指す場合:検索キーワードを設定したSEO記事
- セールスライターを目指す場合:ランディングページやチラシ
- メルマガ案件を獲得したい場合:ステップメールや販売メール
- SNS運用に関わりたい場合:InstagramやXの投稿案
- 採用支援に関わりたい場合:採用ページや求人広告
まだ依頼を受けていなくても、自分で題材を決めて制作すれば、文章力や提案力を示せます。架空の商品やサービスを題材にする場合は、ポートフォリオに「架空案件を想定した制作見本です」と明記しておきましょう!
制作見本を作る4つのステップ
1.獲得したい案件を決める
最初に考えたいのは、「どのような仕事を獲得したいのか」です。
ランディングページやチラシなどの広告案件を獲得したいのに、SEO記事だけを用意しても、セールスライティングのスキルは十分に伝わりません。
美容商品のランディングページを作りたいのであれば、美容商品を題材にした制作見本を作る。
医療分野のSEOライターとして活動したいのであれば、医療や健康に関するサンプル記事を作る。
このように、獲得したい案件から逆算して、制作物の種類やテーマを決めましょう!!!
2.架空の依頼内容を設定する
創りたい制作物が決まったら、クライアントさんから依頼を受けたつもりで条件を設定します。
例えば、サプリメントのチラシを作る場合は、次のような内容を考えます。
- どのような商品なのか
- どのような特徴があるのか
- 誰に届けたい商品なのか
- 購入者は何に悩んでいるのか
- どのような場面で使用するのか
- 競合商品との違いは何か
- チラシを見た人に、どのような行動をしてほしいのか
現在は、AIに架空の商品設定や依頼条件の案を出してもらうこともできます。
ただし、AIが出した文章をそのまま制作見本にするのはもちろんNG。AIは題材や情報を整理する補助役として活用し、誰に何をどの順番で伝えるかは、自分で考えましょう。
制作見本で見られるのは、ライター自身がどのように考えて制作したかだからです。
3.実際のシゴトと同じようにリサーチする
題材が決まったら、実際の案件と同じようにリサーチを行います。
SEO記事であれば、検索する人の悩みや競合記事、公的機関などの信頼できる情報を調べます。ランディングページやチラシであれば、商品情報だけでなく、見込み客の悩み、購入をためらう理由、競合商品との違いなどを整理します。
制作見本だからといって、いきなり文章を書き始めるのはおすすめしません。実務では、十分なリサーチをせずに、成果につながる文章を作ることは難しいからです。
「練習だから」と工程を省略するのではなく、実際にクライアントさんから依頼を受けたつもりで取り組みましょう!
4.構成を作ってから執筆する
リサーチが終わったら、いきなり本文を書くのではなく、文章全体の設計図となる構成を作ります。
SEO記事であれば、検索する人が知りたいことをどの順番で伝えるかを考え、見出しを作ります。
ランディングページであれば、商品の魅力を並べるだけでな読み手の悩みに共感し、解決策を示し、購入後の未来をイメージしてもらう流れを考えます。
文章の表現を磨くことも大切ですが、成果を左右するのはその前段階にあるリサーチと構成です。制作見本では、完成した文章だけでなく、成果につなげるために考えた過程も見せられるようにしましょう!
制作物だけでなく「リサーチ資料」も一緒に見せる
制作見本を作ったら、完成した記事やランディングページだけを提出するのではなく、制作前にまとめたリサーチ資料も一緒に見せることをおすすめします。
例えば、SEO記事であれば次のような内容です。
- 想定する読者
- 読者が検索した理由
- 読者が抱えている悩み
- 検索後に実現したい状態
- 競合記事の調査内容
- 記事で伝えるべき情報
- 構成を作った意図
- 参考にした情報
ランディングページやチラシであれば、次のような内容を整理します。
- 商品・サービスの特徴
- 想定するターゲット
- ターゲットの悩みや不安
- 商品を購入しない理由
- 競合との違い
- 訴求の方向性
- キャッチコピーの意図
- 文章全体の構成意図
資料は、きれいにデザインされたものでなくても大丈夫!Googleドキュメントなどで、考えた内容を簡潔にまとめるだけでも十分です。
完成した文章だけでは、どのようなリサーチをして、どのような意図を持って作ったのかまでは分かりません。リサーチ資料も一緒に提示すれば、クライアントさんはライターの思考過程を確認できます。
「きちんと相手のことを調べてくれそう」「こちらが細かく指示を出さなくても考えてくれそう」「文章を書くだけでなく、成果まで考えてくれそう」
そう思ってもらえれば、実務未経験でも仕事を依頼される可能性は大きく高まりますよ!
制作見本は経験者に添削してもらう
制作見本が完成したら、そのまま営業に使うのではなく、できるだけ経験者から添削を受けましょう。
自分一人で作っていると、どうしても自己流になりやすいからです。自分では分かりやすいと思っていても、読者には伝わらない表現になっていることがあります。
また、文章としては整っていても、クライアントさんの売上や集客につながらない構成になっている可能性もあります。すでに成果を出している先輩ライターや講師からフィードバックを受ければ、自分では気づけなかった改善点が見つかります。
添削を受けるときは、「文章として正しいか」だけでなく、次のような視点でも確認してもらいましょう。
- ターゲットの悩みを捉えられているか
- 伝える情報の順番は適切か
- 商品やサービスの魅力が伝わるか
- 読み手が行動したくなる内容になっているか
- 実際の案件で提出できる品質になっているか
制作見本は、これから仕事を獲得するための営業資料です。少し時間をかけてでも、第三者の視点を入れてブラッシュアップする価値があります。
制作見本を作ったら、身近な事業者に届けよう
制作見本を創るだけでは、シゴトにはつながりません。次に必要なのは、創ったものを必要としている人へ届けることです。
求人サイトやクラウドソーシングで応募する方法もありますが、本当にライター未経験の場合、オンライン上の案件は競争が激しくなりやすい傾向があります。
そこでおすすめしたいのが、知人や地域の事業者へ声をかけることです。
周りに、次のような方がいないか考えてみてください。
- 店舗を経営している知人
- 個人でサービスを提供している友人
- 美容室やサロンを運営している親族
- 教室やスクールを主宰している方
- 地域で事業をしている会社
- 採用に困っている店舗や企業
- 商品はよいのに、魅力をうまく発信できていない事業者
事業をしている方の多くは、売上や集客、採用など、何らかの課題を抱えています。その課題は、コトバの力で解決できるかもしれません。
例えば、私の周りでは、次のような事例がありました。
- 美容師の採用ページを制作した
- 知人が運営するフォトスタジオのチラシを作った
- 親族の美容室に掲示する物販チラシを作った
- 店内チラシを改善し、商品の売上が約5倍になった
身近な事業者への提案は、オンラインの求人案件と比べて、同時に何十人ものライターと競争する状況になりにくいのが特徴です。相手の事業や人柄を知っているからこそ、その方に合った提案もできます。
「ライターのシゴトはありませんか」と尋ねるのではなく、相手の困りごとを聞き、自分のスキルでどのように役立てるかを考えてみることがおすすめです!!
実績なしから単価アップするまでの流れ
ライターが実績なしの状態から収入を上げる流れは、次のようになります。
- 獲得したい案件を決める
- 案件に合わせた制作見本を作る
- リサーチ資料も一緒に用意する
- 経験者から添削を受ける
- ポートフォリオにまとめる
- 求人への応募や身近な事業者への提案を行う
- 最初の有料案件を獲得する
- 実案件で得られた成果をポートフォリオに追加する
- 実績をもとに、より単価の高い案件へ提案する
私や周りのライターさんの中には、制作見本を提示することで、実務経験がない状態から20万円を超えるランディングページ制作を受注した方もいます。また、制作見本から、1記事2万〜3万円ほどのSEO記事案件につながったケースもありました。
もちろん、制作見本を一つ作れば、必ず高単価案件を獲得できるわけではありません。ですが、何も見せるものがない状態で応募を続けるより、依頼後の未来が伝わる制作見本を用意したほうが、受注の可能性は高まります。
まとめ|実績は「もらうもの」ではなく「創って届けるもの」
ライターとして実績がないと最初の一歩を踏み出すことが怖くなるかもしれませんが、誰にでも実績がゼロだった時期があります。
大切なのは、案件をもらえるまで待ち続けることではありません。自分ができることを示す制作見本を作り、それを必要としている人へ届けることです。
最初に制作見本を作る作業は、お金が発生しないため、地味に感じるかもしれません。知人や地域の事業者へ声をかけても、断られることはあります。
それでも、最初の段階で楽をせず、
- 自分ができることを目に見える形にする
- 経験者の添削を受けて品質を高める
- 必要としている人へ自分から届ける
- 獲得した実績を次の提案に活用する
この流れをコツコツ続けられる人は強いです!!!!
実績は、どこかから突然降ってくるものではありません。小さくても自分で創り、届け、相手の役に立つことで、本当の実績へと変わっていきます。
「実績がないから応募できない」と立ち止まっている方は、まず一つ、獲得したい案件に合わせた制作見本を創るところから始めてみてください。
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