化粧品や健康食品の広告をつくるとき、表現のOK・NGを判断するのに専門知識が必要です。
そのたびに外部の薬機法チェックサービスに依頼し、結果を待ち、修正して、また確認する。このループが制作のスピードを落とし、開発の判断を鈍らせていく現実を幾度も見ています。
しかも根本的な課題として、薬事は属人性が高い。
担当者の知識や経験に依存してしまうと、組織の中に「わかる人がいないとGOが出せない」という構造が生まれる。
江良が多くの企業のサポートをしてきた中で、ずっと感じていたのはその現実でした。
メーカーや代理店が、外部に頼らず自分たちでチェックできる環境をつくりたい。
そういった江良の思いから生まれたのが、薬機法チェックツール「薬事ディフェンダー」です。
なぜ無料で提供するのか
薬機法チェックは、有料サービスとして提供することも十分できました。
実際、同等の機能を持つツールが月数万円で提供されているケースもあります。
それでも無料にしたのには理由があります。
薬機法チェックは、あくまでもメインサービスではないからです。
それよりも、とにかく多くの方に気軽に使ってもらいたいという思いの方が強かった。
- 登録不要
- 文字数上限は3,000文字
マーケティング的な観点から見れば、「リストと利用料金を取る」が教科書通りの正解です。しかし薬事ディフェンダーはその全てを吹っ飛ばしています。
世の中の常識とは真逆の設計ですが、「サクッと気軽に使える」を最優先にした結果です。
ChatGPTのGPTsでは作らなかった理由
GPTsやGeminiのGemを使えば、もっと手軽にツールを作れます。しかし、あえてそうしませんでした。
理由は二つあります。
- GPTsではニュアンスを誤って捉えてNGと判定してしまうケースがある
- 「どうせ作るなら、それを超えるものを作りたい」というシンプルな思い
今回開発したのはデータベース型のチェックツールです。
文字面を追ってOK・NGを判定していくため、GPTs型と比べると文脈の読み取りは得意ではありません。
広告は全体の流れでも評価されるため、ワードが問題なくてもコンセプト全体でNGになるケースもある。
そういった文脈の判定が必要な場面ではGPTs型が向いています。どちらが優れているという話ではなく、それぞれに一長一短があります。
ただ、「世の中にないものを作りたい」「抜け漏れなく判定できるようにしたい」という意図のもと、データベース型という選択をしています。
開発にかかった時間は、たった3時間
薬事ディフェンダーのひな型が完成したのは、作り始めてからわずか3時間。残りの時間のほとんどは、表示の細かい調整と裏側のデータベースを整備する作業に費やしています。
もともと社内向けの薬機法チェックツールは数年前から開発・運用していました。
今回はAIなどの開発環境が整ってきたことで、一般向けの公開版として形にすることができました。
江良の知識と経験をひとつにまとめたツールになります。
「この機能もほしい」と現役の薬機法ライターが求めた機能性表示食品のチェックに対応
このツールが特に画期的なのは、機能性表示食品のチェックに対応している点です。
一般的な無料の薬機法チェックツールは、化粧品か健康食品かの二択であることがほとんどです。
しかも無料版は30文字・100文字など文字数制限が厳しく、広告文全体を流し込むことができません。
機能性表示食品は、通常のサプリメントでは言えないことが言える反面、独自のルールがあり、チェックが複雑になります。
社内向けツールを作っていた頃から、機能性表示食品への対応はずっと課題でした。
難しいと感じていたため、長らく実装できないままでいたのです。
今回、RASHINBANの受講生に試作段階のツールを見せたところ、「機能性表示食品も対応してほしい」というリクエストが届きました。
改めて向き合ったところ、「こうすればいけるのでは」とひらめき、実装に成功しました。日本初のサービスは、こうしたひらめきの中で生まれてきます。
無料ツールで機能性表示食品のチェックができるものは、おそらくほぼ存在しないと思います。
画像の文字起こしチェックにも対応
広告では、画像の中に文字を入れることも多くあります。薬事ディフェンダーでは、画像内の文字を読み取ってチェックする機能も搭載しています(回数制限あり)。
テキストだけでなく、バナーやチラシの画像そのものをアップロードしてチェックできるのは、実務の現場での使い勝手を大きく高めてくれます。
こんな方に使ってほしい
- 広告代理店で薬事チェックを定期的に行っている方
- メーカーで自社製品の広告を内製している方
- 薬事に関わるコピーライター・デザイナー
外部のチェックサービスに依頼する前の一次確認として、また制作スピードを上げるためのセルフチェックとして、幅広く活用できます。
開発・広告制作のスピードを落とさないためにも一次チェックで使ってほしい
薬事ディフェンダーは、制作の一次確認として使うのがおすすめです。
外部の専門サービスに依頼する前に自分たちでスクリーニングできれば、「そもそもこの訴求軸でGOを出してよいのか」を早い段階で判断できます。
結果として、チェックに費やすラリーが減り、制作スピードが上がります。
ただし、このツールはデータベース型のため、文字面の判定が中心です。
広告全体の文脈やコンセプトレベルの薬事リスクは、最終的に専門家のチェックと組み合わせて判断してください。
あくまで一次確認として使うことで、本来の力を発揮するツールです。
登録不要、無料、3,000文字まで。
使い始めるハードルは限りなく低く設計しています。
使い続けてくれる人が増えなければ、サービスをたたむこともあります。
良かった点があれば、XなどのSNSで #薬事ディフェンダー とシェアしてもらえると嬉しいです。広報が探しに行きます。
薬機法という壁を、ひとりでも多くの人が自分の力で乗り越えられるように。まずは一度、使ってみてください。こちらからぜひご活用ください。


